【和風パッケージ】いろいろな色①赤
■「印刷の刷り色と和風な色」
印刷の刷り色には「掛け合わせ」と「特色」があります。
掛け合わせの刷り色はCMYの3原色で表現されます。
C:シアン(青緑)
M:マゼンタ(赤紫)
Y:イエロー(黄)
です。
特色の刷り色は指定色そのものです。
掛け合わせの刷り色は疑似的な表現であり、
特色は指定色に対して再現性の高い色となります。
和風の色としてはいわゆる「日本の伝統色」が対象となります。
和風用紙のなかにも様々な色があり、それを選ぶ楽しみもあります。
日本の伝統色には様々ありますが、大和言葉(やまとことば)を使います。
■「赤」という色
「あか」だけでも「赤・緋・紅・朱」など様々な漢字があてはまります。
逆に、赤色、緋色、紅色、朱色といった場合には、
赤色は「あか」ですが、紅色は「べに・くれない」となりやや明るい色となり、
緋色は「あけ」となりやや青みがかった色になり、「ひ」とも呼び
火色としてより赤みがかった明るめの色となります。
このように同じ赤でもそれぞれに名前がついており、また、その名前に
よっても少しずつ色がことなります。同じ漢字をつかいながらも
色が異なるという複雑さは漢字と仮名とを使う日本の伝統文化が生み出した
独特の世界観と言えるでしょう。