水に強く、破れにくい紙「ユポ」
11月に入り、大阪都構想住民投票、アメリカ大統領選挙と世間を騒がせている投票が相次いでいます。
私にはどちらも投票権がないので、結果や内容についてのコメントは差し控えさせていただきますね。
皆さんは選挙の投票用紙に使われる紙をご存じですか?
その多くは「ユポ」という紙です。
ユポは木材繊維を原料とした紙ではなく、ポリプロピレン(合成樹脂)を主原料とした、
その名の通り「ユポ・コーポレーション」という会社が販売している合成紙です。
合成紙であるユポは、非常に耐久性、耐水性に優れていて、人の手では簡単に破ることはできませんし、水に濡れてもしわになったり、ボコついたりしにくいという特性を持っています。また、なおかつ、印刷や筆記適正に優れているという、素晴らしい素材の一つです。
投票用紙に使われるユポには、折り曲げても自然に開いてくるという性質があります。
選挙に行った際に、投票用紙に鉛筆などで記入した後、二つ折りや四つ折りにして投票箱に入れると思いますが、
その投票箱の中では、自然と投票用紙は元の開いた状態に戻っていきます。
そうなることで、開票時にわざわざ広げる手間が省け、開票作業の時間短縮に大いに役立っているそうです。
また、雨などにさらされてボロボロになることを防ぐため、選挙の際に街頭に貼られているポスターの多くも、この「ユポ」が使われています。
今度、選挙が行われる際には、ポスターや、投票用紙を気にしてみてください。きっとそこにはユポが使われているはずです。