パッケージの貼り加工
以前のブログで、パッケージの底面形状について書かせていただきました。
底面形状の違いによって、パッケージを展開状態から、貼り加工をするときの、
貼る位置や、貼り合わせる数は異なります。
例えばサック箱や地獄底の場合は、側面の1か所をストレートに貼り合わせるだけです。
ワンタッチ箱の場合は、側面1か所に加え、底面で2か所、合計3か所を貼り合わせることになります。
N式や組箱の場合は貼り合わせる必要がないので、その分のコストが抑えられますが、
箱を成型するのに手間がかかるので、大ロットではあまりお勧めできません。
N式とよく似た形状で、フォーコーナーという箱がありますが、N式と異なり、
四隅が貼り合わせてあるため(フォーコーナーの名前の由来)、箱の成型が非常に簡単にできます。
4か所の貼り加工が必要なので、その分コストは上がるのですが、作業性が良いので、
こちらは大ロットの場合、特にお勧めです。
話は変わりますが、ニス引きの場合は、後工程で貼り加工をする箇所には、カラーやニスを印刷してはいけません。
インキが紙に乗っていると、糊が含侵せずに、きちんと貼り合わせができないからです。
PP貼り加工などの場合も、一般的なラミネートではなく、糊貼り加工適性のあるラミネートを貼る必要があります。
また、貼り加工をする場合、通常は機械で貼り合わせることが一般的ですが、どれだけ数量が少なくても、
最低料金設定があるため、小ロットの場合は、単価に換算すると割高になることがあります。
そういったときは、貼る形状にもよりますが、内職による両面テープ貼りで加工をすることがあります。
貼り加工一つを取っても、それぞれの仕様によって、様々な工夫が必要となります。
アート印刷所では、お客様のニーズに合わせて、最適なご提案させていただきます。