グルーラベルについて(その2 一升瓶のラベルの種類と加工)
今回のブログのテーマは、「グルーラベル」です。
以前のブログでも書かせていただいておりますが(ブログ/グルーラベルについて)、
反響が大きかったので、さらに掘り下げたいと思います。
前回も書かせていただきましたが、グルーラベルの「グルー」は糊のことで、
酒造メーカーで、糊で一升瓶などに貼り付けるラベルのことを、「グルーラベル」と呼びます。
お酒や焼酎の一升瓶を見てみると、下の方に貼っている大きなラベルの多くは四角い形をしています。
そのラベルを、瓶の胴部分に貼ってあるので、「胴ラベル」などと呼びます。
また、目線を上げて、上の方に行くと、扇形のラベルが貼っていることがあります。
こちらのラベルは、胴に対し、肩の部分に貼っているので、「肩ラベル」などと呼ばれます。
成分表示などは、胴ラベルに記載されていることが多いですが、中には裏面にもう一枚ラベルがあり、
そこに、成分表示や、そのお酒や焼酎の特徴やこだわりなどが記載していることもあります。
裏面に貼ってあるので、名前はそのまま「裏ラベル」などと呼ばれます。
四角い形状をしている胴ラベルや裏ラベルは、断裁機と呼ばれる機械で、500枚程度を重ねて切って仕上げます。
では、肩ラベルのような変形ラベルは、どのように仕上げるかご存じでしょうか。
それは「ブッシュ抜き」という加工方法で仕上げます。
まずは、四角いラベルと同じように、500枚程度重ね、ラベルのサイズより一回り大きく、断裁します。
その断裁したものを、ところてんのように抜型に押し付けて、圧をかけて抜いていきます。
同じ抜き加工でも、トムソン抜きは1シートずつ抜きますが、ブッシュ抜きであれば、
紙の厚みや種類などに制限はありますが、一度に大量の抜き加工をすることができ、
また、トムソンのようにトメと言われる、出っ張りもありません。
変形の胴ラベルを作りたい場合も、同じようにブッシュ抜きでの加工が可能です。
ラベルの印刷や加工でお困りのことなどございましたら、アート印刷所に気軽にお問い合わせください。