グルーラベルの用紙(片面アート紙)
以前にもグルーラベルについてブログを書いたことがあります。
繰り返しになりますが、グルーラベルのグルーとは、糊のことで、裏面がシール状になっておらず、
酒造メーカーなどで糊を塗って、瓶に貼り付けるラベルのことを言います。
グルーラベルによく使われる用紙に、「片面アート紙」という紙があります。
名前の通り、片面はいわゆるアート紙のように、塗工がされており光沢がありますが、
裏面には塗工がされておらず、上質紙のような風合いになっています。
ラベルの表面は、商品の顔になる部分なので、目立つように光沢を出したいのですが、
両面アートやコート紙のように、裏面も塗工がされていると、糊が含侵しにくく、瓶への接着性が良くないので、
「片面アート紙」の裏面は、ラベル適正を持たせるため、塗工がされていません。
紙の目(紙目)に関するブログ(紙の目の話)も以前書きましたが、グルーラベルの紙目は、
ラベルを正対した時に、左右方向に紙目が入っているのが一般的です。
もし天地方向に紙目が入っていると、ラベラー(瓶にラベルを貼る機械)で作業時に、
ラベルの裏面に糊を塗ると、瓶の曲面に沿ってカールすることになり、
ラベルを瓶に貼り合せにくくなることが理由と考えられます。
タック状(シール状)のラベルであれば、そういったことはあまり気にしなくてもよいと思います。
ラベルの多くは四角い形をしており、チラシなどと同じように、印刷して、断裁しているだけと思われるかもしれませんが、
使用される紙や、その紙目などには、ラベル特有の工夫がされています。
グルーラベルのことでお困りの際には、是非アート印刷所までお問い合わせください。