【ショッパーインサイト】買いやすい色と言葉
「買いやすい色と言葉」
商品によってはカラーイメージの強いものがあります。
その場合、パッケージのカラーは商品の持つイメージを基本にします。
代表例として「抹茶」=「緑」が挙げられます。
珈琲や歯磨き粉などは商品が多様化するなかで、差別化やブランド化が進み、
珈琲なら濃茶、歯磨き粉なら白という単純さはなくなっています。
ブラックコーヒーは黒が多かったり、ホワイトニング歯磨きは白が多かったりしますが、
抹茶ほど緑一色ではなさそうです。
抹茶はそれだけ色に特長のある商品群なのでしょう。
もし、「抹茶のパッケージ」が赤かったら?
一目で「抹茶」だとは思いづらそうです。
これは「ストループ効果」と言われる効果です。
ストループ効果とは、ジョン・ストループという心理学者が1935年に報告したもので、
文字意味と文字色のように同時に目にする二つの情報が干渉しあう現象を言います。
例えば、文字と文字色の例を挙げると、
のような感じです。
・・・いかがでしょうか?
ちょっと読みづらかったり、不思議な感じがします。
のほうがやはりしっくりきます。
少し極端な例ではありますが、色と言葉(文字)の関係が案外大切だと感じます。
同じ赤や青であっても様々な色があります。
パッケージデザインにあたっては最適な色選びが欠かせません。