【豆知識】印刷のカラー4色って何故?④ロゼッタパターン
前回はタイトルのカラー4色(CMYK)についてお話しました。
これまでの3回を振り返りますと、
①オフセット印刷の基本的な表現は「網点」であり、その起源は19世紀の写真製版技術にある
②網点の大小によって色の濃淡となり、黒い点の大小により「モノトーン」を表現することができる
③モノトーンの応用として「CMYK」の4色表現があり、回転し重ねることによってカラー印刷が表現されている
という具合になります。
実際には、6色印刷(ヘキサクローム)という表現方法や、網点以外のAMスクリーンといった表現方法もあります。
しかし、これらも網点の4色表現を理解することでより分かりやすくなると思います。ご興味のある方はぜひお調べください。
では、たった4色でなぜカラー表現ができるのか?
前回の角度を回転させることとも重なりますが、その答えは「ロゼッタパターン」にあります。
4色の網点を回転し重ねることで、亀甲状の模様となります。
印刷は「目の錯覚」を利用しています。そのことはモノトーンでも同じことが言えます。
それを細かくすることでカラーに錯覚するのです。
非常に基礎的なことではありますが、改めて説明することの難しさを感じました。
皆さんもお近くにある印刷物を虫眼鏡で細かく見てみてください。
そうして少し印刷の世界に興味を持ってもらいたいと思います。
ありがとうございました。