【豆知識】印刷のカラー4色って何故?②モノトーン
前回は「網点」の話をしました。
パンフレットやカタログなどの印刷物の多くは、オフセット印刷という方式を取っています。
パッケージの場合もオフセット印刷が多いですが、グラビア(凹版)、シルクスクリーン、活版(凸版)など様々な方式も使われます。
これらの印刷方式で、4色カラーは「網点」を掛け合わせて表現されています。
ただ、皆さんがもっとも親しみのありそうなインクジェット印刷のカラー、トナー式のカラープリンターなどは違います。
今回は「網点」のモノトーンの話をします。
テレビもいまや4Kや8Kなどすごく進化していますが、1964東京オリンピックころまではモノクロテレビが当たり前、1970大阪万博くらいからカラーテレビの時代になっていったのではないかと思います。
印刷もカラーの前はモノクロだったのです。カラー刷などは贅沢な印刷物だった時代がありました。
モノクロでは表現が限られます。しかし、モノクロ写真はあります。単なる白黒では濃淡やグラデーションは表現できません。一体、どうしているのでしょうか??
そこで前回お話した「網点」が活躍してくれるのです。
百聞は一見にしかず
こんな感じになっています。
大きい点は黒っぽく見え、小さい点は白っぽく見えるのです。
大小を並べてみるとこんな感じです。
どこかでこんな感じの写真をご覧になったことがあるかもしれません。
非常に原始的なことではありますが、これが印刷の基本となりカラー表現につながる技術になります。
先のテレビの4Kや8Kと同じように、印刷も精細化する方法があります。
マニアックはお話にお付き合いいただいてありがとうございます。
続きは、次回にします。