スミベタ印刷のピンホール対策
パッケージやラベルなどで、スミ(黒色)のベタ印刷に白抜き文字いといった仕様の印刷をするときがあります。
紙の表面には、紙の原料である木材繊維のくずや、表面塗工層のカスが乗っていて、
それが印刷時に版などに取られ、ピンホール(小さな印刷されない部分)が発生します。
一般的な、CMYKの掛け合わせの印刷の場合、色によってはそれほど目立たないことがありますが、
スミベタ印刷の場合は、そのピンホールが一目瞭然で、目立ってしまいます。
そういったときは、スミの印刷を1回ではなく、2回重ねて印刷をすることで対策を取ります。
2回印刷をすると、ピンホールがなくなるわけではありませんが、2回の印刷で、
全く同じ場所にピンホールが発生する可能性はほとんどないため、いずれかでピンホールがあったとしても、
もう片方の印刷時に色を乗せることで、目立ちにくくすることが出来ます。
白抜き文字がある場合は、2回を同じ版で印刷をすると、見当ズレなどにより、文字がつぶれてしまうことがあります。
そのため、1回目の文字は少し白色部分を太らせ、2回目はデザイン通りの印刷をすることで、
見当ズレによる文字つぶれを防ぐことが出来ます。
特色で、濃い紺色や緑色などを印刷する場合も同じような手法で印刷をします。
スミの色をさらに深くしたい場合は、CMYK掛け合わせのリッチブラックにすることもあります。
その場合も、CMYの文字は太らせて見当ズレの対策を取ります。
様々なラベルやパッケージを取り扱ってきた弊社には、トラブルになりにくい手法のノウハウがいろいろあります。
印刷のことでお困りの際には、是非アート印刷所にご相談ください。