パッケージ製作の手順(その3、本番印刷開始)
前回は色校正のことをブログで書かせていただきました。
今回はついに本番印刷開始です。
本番の印刷では、色校正でOKとなったデータを元に、版というものを作成します。
版というのは簡単にいうとハンコのようなもので、それぞれの色ごとに作ります。
例えば、4色フルカラーの場合は、CMYKの4版、それに特色が追加されればそれぞれで、
ニスなどをベタで印刷する場合は、ベタ版というのを作成する場合があります。
作った版を印刷機にセットして、本番の印刷の開始です。
その際、色校正をしていれば、その刷色に合わせるように、それぞれのインキの濃淡を調整します。
特色を使用する場合は、オペレーターが手持ちのインキを練り合わせてその色に合わせたインキを作ったり、
あらかじめインキメーカーに依頼して、特色インキを作ってもらったりします。
色を見て、どの色のインキをどれだけずつ調合するかは、オペレーターの腕の見せ所です。
印刷をしている間も、印刷機内の温度や、インキの粘度が変わることなどによって、
初めに調整したインキの濃度のままでは、だんだんと刷り色が変わってくることがあります。
そのため、印刷中も、都度印刷物を確認して、インキ濃度の微調整が必要となります。
予定の用紙枚数を印刷すれば、印刷終了(刷了)です。
刷了となった印刷物は、インキの乾燥状態を確認したうえで、次工程へ搬送します。
次回のブログでは、加工のあれこれ、代表的なものを紹介したいと思います。