マット加工のいろいろ
パッケージに高級感を出すために、マット調に仕上げたいというご相談をお受けすることがあります。
光沢感のあるパッケージも、それはそれで高級感がありますが、
マットに仕上げると、上品で落ち着いた印象を持たせることで、高級感を出すことが出来ます。
マット調の加工にはさまざまな方法があります。
どれぐらいのマット感を求めるのか、コストをどれぐらいかけられるのかで選択ができます。
今回は、マット加工の種類をいくつかご紹介したいと思います。
①マットニス
印刷時に、一般的にはグロスニスを使用するところを、マットニスを使用してマット感を出します。
一番安価で、手軽な方法です。ただし、あまりマット感は出ません。
マットニスでも、例えば5色機の印刷機で、CMYK+マットニスを一度に印刷するのではなく、
まずCMYKを印刷して、もう一度マットニスだけを印刷する、2回通しすることで、
わずかですが、マット感をUPさせることが出来ます。
②マットビニール加工
印刷をした後に、マット調の溶剤を表面に塗布して、マット感を出す加工です。
マット感はマットニスより出ますが、紙によっては表面の凹凸をにより、少しザラザラとした面感になります。
③マットPP加工
マット調のポリプロフィレンフィルムを紙の表面に貼り合せる加工です。
フィルムなので表面はなめらかですが、難点は、表面に傷がつきやすいことです。
濃い色(紺色や黒色など)のベタ印刷の上に、マットPP加工をすると、より傷が目立ちやすいです。
さらに特殊なベルベットマットPP加工という、よりシルキーな肌触りのマットPPもあります。
コストでは、①マットニス<②マットビニール加工<③マットPP加工の順ですが、
コストが高くなるに合わせて、よりマットな風合いに仕上がります。
マット加工で高級感のあるパッケージを作りたいとお考えの方は、是非アート印刷所にお問い合わせください。