米坪と連量について(紙の厚さ)
紙の厚さを表す際に、一般的には米坪か連量を用いることが多いです。
その「米坪」と「連量」とは何をあらわしているのでしょうか。
それぞれの意味をご紹介したいと思います。
①米坪
米坪は坪量と呼ばれることもあり、1㎡当たりの重さを表していてます。なので、単位はg/㎡となります。
例えば、上質紙ですと、64g/㎡、81.4g㎡、104.7g/㎡などの厚さがあります。
米坪が81.4g/㎡、104.7g/㎡、127.9g/㎡などのように、中途半端な数字になっているのは、尺貫法の名残です。
あくまでも1㎡当たりの重さなので、紙の大きさが変わっても、同じ種類、同じ厚みであれば、
米坪は変わりません。
②連量
米坪は比較的わかりやすいのですが、連量は少し複雑です。
連量は斤量と呼ばれることもあります。
そもそも「連」というのは、紙の枚数の単位で、上質紙やコート紙などの一般紙では、1,000枚を1連、
コートボールやカードBなどの板紙では、100枚を1連(1ボード連とも言います)と呼びます。
連量というのは、ある大きさの紙が1連分で何㎏になるかを表しています。
単位はkgで表記されます。(厳密にいうとkg/連ですね)
例えば、上質紙の64g/㎡は、46判(788ミリ×1091ミリ)では55㎏になります。
計算式は、64g/㎡=0.064㎏/㎡×0.788×1.091×1000枚=55.0213…≒55㎏です。
板紙の場合は、例えば米坪310g/㎡のコートボールで、L判サイズ(800ミリ×1100ミリ)の連量は27㎏です。
こちらの計算式は、310g/㎡=0.31㎏/㎡×0.8×1.1×100枚=27.28≒27㎏です。
連量の計算には、四捨五入に似た、二捨三入、七捨八入という独特の方法が使われます。
これは四捨五入と同じように、例えば10.2㎏であれば、0.2を捨てて(二捨)10㎏に、
10.3㎏であれば、繰り上げて(三入)10.5㎏にするといった計算方法です。
同様に、七捨八入ですと、10.7は10.5に、10.8は11になります。
上記のコートボール310g/㎡のL判サイズに当てはめると、27.28㎏の場合は、
十分の一の位が2なので、二捨三入して、27㎏になります。
少し後半はマニアックな内容になってしまい、申し訳ございませんでした。
今回は、紙の米坪と連量に関して、説明させていただきました。
また、機会があれば、紙の寸法などのご説明もさせていただきたいと思います。