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紙の表記に関して 55㎏?64g?

今回は、その紙の表記に関してブログを書きたいと思います。

紙の表記で、例えば55㎏、70㎏のようにキログラム単位で書かれている場合と、

64g、81.4gのようにグラム単位で書かれている場合があります。

実は、上質紙でいうところの、55㎏と64gは同じ紙の厚みのことを表しています。

単位も違うのになぜか、とお思いの方もいらっしゃると思います。

 

55㎏というのは、「米坪64g/㎡」の紙の代表的な46判という寸法の「連量55㎏」を表しています。

いきなり、「米坪」「連量」という言葉が出てきました。

この辺りは、以前にもブログで書かせていただいた、「ブログ/米坪と連量について(紙の厚さ)」

参考にしてください。

64gというのは、その紙の1㎡あたりの重さを表しており、正確には64g/㎡と表記されます。

また、55㎏というのは、46判(788×1091ミリ)サイズの64g/㎡の紙が、

1,000枚(1連)で何㎏あるかを表しています。こちらは正確には55㎏/連ということになります。

洋紙の場合は、紙の厚さを指示するときには、64g/㎡、81.4g/㎡といった表現はあまり使わず、

46判の連量である、55㎏、70㎏といった表現を使用するケースが一般的です。

(口頭ではキログラムは言わずに、55㎏は「ごーごー」、70㎏は「ななじゅう」と呼び、

110㎏は「ひゃくとー」ということが多いです)

 

実際に印刷で使用する紙の規格は46判以外にも、菊判や、A判などの大きさがあり、

また、そのサイズの用紙を、半分(半裁)や1/4(四つ切)に断裁して、印刷する場合もあります。

例えば、上質64g/㎡の菊判サイズの連量は38㎏/連ですが、「上質55㎏の菊判半裁」という言い方はしますが、

「上質38㎏の46判四つ切」という言い方は聞いたことがありません。

 

おそらく、建築業界には建築業界用語が、金融業界には金融業界用語があるように、

紙業界にも紙業界用語があり、初めて印刷物を取り扱おうされた方には戸惑いがあるかと思います。

わからないことなどありましたら、遠慮なくアート印刷所にお問い合わせください。

 

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