紙はエコじゃないのか?
紙を使うことはエコじゃないのでしょうか?
よく、企業内でもコピー用紙の仕様を減らすことで環境配慮していますとか、
過剰包装をやめたのでエコですとか、というった話を聞くことがあります。
果たして、紙を使うことは、そんなに環境破壊につながることなのでしょうか。
紙を使うことがエコじゃないという考えの一番の理由は、紙が木材から作られるからではないでしょうか。
二酸化炭素を吸収してくれる植物が犠牲となって、紙が作られているとするならば、それは大きな問題です。
しかし実際には、確かに紙は木材を主原料にはしていますが、木材といっても、
住宅建材などに使用される木材を取り除いた残材や、森林がよりよく成長するために伐採された間伐材や、
極端に曲がったり、腐ったりして建材などに使用できない木材などが使用されているため、
森林を破壊してまでして、作られているわけではありません。
また、各製紙メーカーでは、国内外で植林事業を行っており、成長した以上の木材を伐採しないように、
きちんと管理をしています。どちらかというと、野菜や果物を栽培して、収穫することに近いと言えます。
はじめに書いたように、コピー用紙の無駄遣いや、過剰包装といった必要のない紙の使用は、
控えるべきだとは思いますが、廃プラ問題が取り沙汰される世の中で、プラスチックを紙に置き換えるなど、
必要な場面で紙を使用すること自体は、決して環境に配慮していないわけではなく、
逆に環境にやさしい対応だと言えるのではないでしょうか。