パッケージの基本要素の一つ「保護」
保護機能はパッケージに求められる3大要素の一つ。デザインが優れているパッケージでも、商品を保護する機能が低く、中身の商品が破損すればクレームになってしまいます。アート印刷所のパッケージは保護という要素を忘れません。当たり前に求められる機能だからこそ手を抜かずに設計いたします。
保護・固定を考慮したパッケージを作るためのポイント
割れやすい、傷つきやすい商品に合わせたパッケージ素材
中身の素材が割れやすいものなのか、そうでないのかでパッケージは変わります。例えば飲料品の瓶のパッケージの場合、中身の保護のために、用紙をE段(薄い段ボール)などを使用します。逆にアクリル容器などの場合は、コートカードやコートボールを使用します。
商品の形状によって設計を変えること
パッケージはどうしても四角を基本とした形状になりがちです。内容物が特殊な形の場合、箱との隙間が大きくなって、それを原因として破損する恐れがあります。その場合、仕切り(中ゲス)を入れることによって隙間をなくし、内容物を安定させることができます。
商品の重さによって用紙を変えること
中身の重さによって使用する用紙や形状が変わります。重たいものであればなるべく厚い紙を使用し、また底の形状はワンタッチをお勧めします。
輸送手段や物流経路、保存場所を考慮すること
パレット輸送、宅配便などによって、荷扱いが変わります。通販スタイルで宅配便を利用される場合は、特に輸送テストによる保護状況の確認を推奨します。また、パレット輸送であっても、単品の重量が重たく長距離輸送による微振動が多く商品やパッケージ表層などに負荷が掛かる場合があります。店舗で手渡しするものなのか、それとも発送用に使用するのかで、パッケージに必要な強度などが変わってきます。
保存される場所によってもパッケージは変わります。結露が懸念される冷蔵庫や冷凍庫の場合、それを保護するために耐水性のある用紙を使用したり、ラミネート加工をしたりします。要冷蔵の場合は水分が心配です。しかしフィルム製にしてしまうとコスト高になってしまいます。冷蔵・冷凍の環境によっては、過剰に心配せずに済むことがあります。あらゆる環境を想定するのが難しいという場合も多いですが、環境テストを行うことで不要なコストが削減できることもあります。